第11話「アルテミジアの復讐」

マンガ
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アルテミジア・ジェンティレスキ

今回のマンガでは、アルテミジア・ジェンティレスキをご紹介してみました。
アルテミジア・ジェンティレスキをご存知でしたか?

彼女は女性でありながら画家になることを目指し、想像を絶する苦労をしながらも後世に名を残すほどの活躍をしたバロック期の画家です。
バッカスメドゥーサなどの絵画で知られるイタリア・バロック期を代表する画家カラヴァッジョの影響を強く受けたため「カラヴァッジョ派」と呼ばれています。

ウフィッツィ美術館で唯一の女性画家?

当時のヨーロッパで絵画、彫刻といった芸術分野は基本的に男性のみが活躍することを許された世界。
女性が画家として活動するには相当な困難を乗り越えなければなりませんでした。
まずアカデミー(研究団体のようなもの)で学ぶことが許されず、描ける題材すら制限されていました。
弟子入りも容易ではなかったはずです。

それでもアルテミジア前後に全く女性画家が存在しなかったわけではなく、フィレンツェのウフィッツィ美術館には自画像が評価されているラヴィアナ・フォンターナの作品なども展示されてはいます。

ただ、「アルテミジア・ジェンティレスキがウフィッツィ美術館に作品を飾られている唯一の女性画家だ」と勘違いしているフィレンツェ人もいるほど、アルテミジアは突出した存在なのです。

フェミニズムのアイコンに

父オラツィオのジェンティレスキ家の名誉を守りたいという思いが色濃く反映された故の行動とはいえ、暴行した男性を訴えて女性が法廷に立つというのは、当時としては大変に珍しいことでした。
アルテミジアの勇敢な行為はフェミニズムのアイコンにもなり、イタリアには暴力被害から女性を守る、彼女の名を冠したボランティア団体が存在します。

絵画の素晴らしさに注目しよう!

アルテミジアを巡るセンセーショナルな事件は当時の社会にも大きなインパクトを与え、彼女の作品はどうしてもその生涯と結び付けて語られてしまう運命にありました。

そうした画家の背景というものは魅力的で絵画に興味を持つ助けとなるのですが、絵と向き合う時は純粋に描かれたものを見ていく気持ちを忘れないようにしたいと私は思っています。

アルテミジアは見ての通り、普通にめちゃくちゃうまい!です。笑
代表作のひとつ、マンガ中でもご紹介した「ホロフェルネスとユディト」を見てください。

美しい未亡人ユディトが敵の司令官ホロフェルネスの天幕に潜り込み、寝込んだホロフェルネスの首を落とすシーン。

左手は憎きホロフェルネスの髪をつかんでベッドに押さえつけ、力を込めてナイフを握った右手からは肉を切り裂く感触さえ伝わってきそうです…。
生々しく服や腕に飛び散る血しぶき…。
それぞれの布や金糸のリアルな質感も見ていて飽きることがありません。
暗い中に浮き上がる照明の効果も劇的ですね!

先輩であるカラヴァッジョにも同じ主題の作品がありますが、アルテミジアの方がよりリアリティのある画作りに成功しているように感じます。

海外旅行に行けない今ではフィレンツェのウフィッツィで現物を見ることは叶いません。
早くコロナが収束しますように!

 

 

見てくださってありがとうございました。
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cianaでした。